「恋」
『恋愛のディスクール・断章』は、バルトが『若きウェルテルの悩み』の情話を分解して、愛を生きているあいだ、無秩序に偶然的にあらわれてくる文の断片を、記号のように一つ一つの断章として構成したものです。この作品は細かくて多彩な紙により作られた万華鏡のようなもので、角度を変える事で、読者に新たな視点を与えます。バルトの『恋愛のディスクール・断章』では、恋において普遍的に起こり得る様々な複雑な問題が、異なる景色として映るのです。
今回、恋愛におけるコミュニケーションと私自身の考えを繋ぐ「恋」とはどのようなものかを再確認するために、外的と内的な表現から五つの断章を選んで、アニメーションとイラストレーションで制作しました。