MA Manga@SEIKA

「巣」

大学院での2年間は、卵の中から孵化を待つ朧げな何かを観察し育てる時間だった。 朧げな何かの本質と輪郭を多様な方法で把握しようと試行錯誤した日々だった。 この過程を物語、デザイン、素材、実験という4つのテーマに分類して観客に伝えようと考えている。 卵の中の空間には現実と非現実の境界線が存在し、卵の中の朧げな何かは現実を食べながら非現実を膨張していく。